正直なところ、今は新規で作るものについては、ほぼ全部エージェント系AIにお任せしています。
一方で、過去に作ったものの修正や、既存機能への追加については、今でも手で書くことが多いです。場合によってはCopilotを使うこともありますが、その比率はかなり低め。
この使い分け、別に「こうするぞ!」と決めたわけじゃありません。実際にやっているうちに、気付いたら自然とそうなっていた、という感覚に近いです。
新しく何かを作る作業と、すでにあるものを直す作業。この2つって、求められるものが全然違うんですよね。
前者は、構造を一気にガーッと組み上げる力が効く。
後者は、文脈や意図を丁寧に読み取る力が必要になる。
エージェント系AIは、前者においてはめちゃくちゃ強いです。
だから新規で作るものは、ほぼ任せちゃってます。
ただ、それで全部うまくいくかというと、そうでもない。
使っているからこそ見えてくる、向いている場面と、そうでない場面があるんですよね。
今回は、実際のところ自分がエージェント系AIをどこで使っていて、どこでは使っていないのか。そのあたりを書いてみようと思います。
結論を出すつもりはありません。あくまで、今のところの実態として。
壊れるのが怖い、という感覚
過去に作ったものの修正や、既存機能への追加については、今もあまりエージェント系AIに任せていません。
理由は、かなり単純です。
自分が細かいところまで気を配って作ったシステムが、どこかで壊れるのが怖い。ただそれだけなんですよね。
論理的に考えれば、そんなことにならないように設計することもできるし、確認の仕方だってあります。実際、致命的に壊れることなんて、ほとんどありません。
それでも、なんとなく怖い、という感覚が残る。
これ、エージェント系AIの性能を信用していない、という話じゃないんです。
むしろ、一度動いているものには、それなりの文脈や前提が積み重なっていて、そこに手を入れること自体が、慎重になる作業だからだと思っています。
自分が書いたコードでも、昔のものを触るときは一度立ち止まりますよね。それと同じで、既存のシステムを直す作業は、速さよりも「壊さないこと」の方が重要になる。
だから、この部分では今も手で書くことが多いですし、必要に応じてCopilotを使う程度に留めています。
感覚的な話にはなりますが、新しく作る作業と、直す作業では、頭の使い方がまったく違うんですよね。
今のところは、この違いを無視してまで全部をエージェント系AIに任せたいとは思っていません。
どこまで任せて、どこから戻すか
とはいえ、怖いからといってエージェント系AIを避けているわけではありません。
実際には、新規で作るものについては、ほぼ全部任せています。
ただし、任せ方には、かなり意識している線があるんですよね。
一番気を付けているのは、「まとめて直させない」ということです。
新しく何かを作るときは、最初の一発目はほぼフルオートで任せます。
ただし、それはフロー単位の話であって、全体を一気に作らせる、という意味ではありません。
その後の修正は、必ず一つずつ行う。
こちらの意図を一度に全部伝えるのって、けっこう難しいんですよね。だから設計の段階で、エージェントに相談しながら進めることも多いです。
設計とフローを先に固めておいて、作業は細かく区切る。そうするとミスはかなり減りますし、組み上がる速度も速い。
逆に、この線を意識せずに使っていると、かなりの地獄を見ることになります。
結果として、気づかないうちに膨大な時間を費やすことになる。これ、本当にあるあるなんですよね。
今のところ、この距離感に落ち着いている
今のところ、エージェント系AIとの付き合い方は、この距離感に落ち着いています。
新しく作るときは、構造を一気に組み上げる力を借りる。その方が速いし、迷いも少ない。
一方で、既存のものを直すときは、自分の手に戻す。壊さないことを優先したいですし、その方が結果的に楽なんですよね。
すべてを自動化したいわけでもないし、すべてを人間がやるべきだとも思っていません。
どこまで任せて、どこから戻すか。
その線を意識しているかどうかで、体感のしんどさはかなり変わります。
この線を意識せずに使っていると、気づかないうちにかなりの時間を費やすことになる。
これ、本当にそうなんです。
今は、この切り分けが一番楽だと感じています。
ただ、これが最終形だとも思っていません。
また変わったら、そのときに書けばいい。
そのくらいの感覚でやっています。

